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Last-modified: 2006-09-01 (金)

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理解/説明

Posted : 2005-12-12 00:00 / Category : [随筆]
「ソレは何か?」
という問いに対して応えるために必要な作業は、
客観的に知覚できる限りの差異で
「ソレ」を「ソレ以外」から区別する作業ではなく、
問者の主観的なシナリオの中に抽象化された
「ソレ」と「ソレ以外」との関係性を描く作業である。

そのためには、
その関係性を描くシナリオに、
問者のシっている「ソレ以外」を登場させ、それを足場にするか、

あるいは、
そのシナリオ自体と、
問者のシっている別のシナリオとの類似性を頼りにするか、

いずれにせよ、
問者のシっている物事から「ソレ」へと、想像を及ばせる事になるだろう。

こういう作業のツールとしては、モデルが有効だ。

モデルを表現するのに最適なのは視覚化であり、
その中でもよく使われるのは模式図(2次元的な視覚化)である。

特定の状況を表す模式図においては、
その状況に登場する要素は
「名前」、「アイコン」、「変数」などの抽象化された記号で表され、
各要素間の関係性だけが視覚化される。

各要素の内部構造は--- その要素自体の性質の由来であるが ---、
また別の模式図で表されるべきものである。

物事の「記録/再生」は、あるいは「理解/説明」は、
いずれこのような作業だと思う。

そして、これこそプログラミングの本質ではないだろうか?

抽象化に関する、能力と、センスと、情熱には、個人差があり、
手法、ツールがそれを反映しているのだろうと思う。

抽象化/記号の発明は偉大だ。

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Signal vs. Noise

Posted : 2005-07-21 00:00 / Category : [随筆]
Signal vs. Noiseというキーワードに出くわして想った事:

情報とは何か?
情報とは、秩序である。
経験に基づいた適当な抽象化によって秩序が見出される。

「シる(realize)」とは何か?
「シる」とは、見出した秩序を経験になぞらえることである。

「情報が溢れている」という。
「シる」ことができる許容量以上の情報があるという意味だろう。
秩序を認知できるが、
それが自分の経験則から外れる、あるいは経験に照らし合わせる時間がない。
「シらない」物事が多いということを「シっている」ということだ。

何が言いたいか?
「シる」も「シらない」も、抽象化のサジ加減一つだという事。

どんな物事も、究極に抽象化すれば、規則性を見出せる。
どんな規則性も、究極に抽象化すれば同じだ。
「あぁ、そこには、こういうパターンがあるね。
 このパターンなら『シっている』よ。」

どんな物事も、究極に具体化すれば、不規則性を見出せる。
どんな規則性も、究極に具体化すれば別物だ。
「なんと、これは。完璧なカオスだ。
 こんなものがあるとは『シらなかった』。」

誰でも、何かに取り組むとき、この両極端の中間のどこかにいる。

その中間地点の決め方が、センスだ。

色即是空
受想行識
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Run upstairs.

Posted : 2005-05-13 00:00 / Category : [随筆]
自分のアイディア次第で新しい価値を見出す。それは私にとってエキサイティングな事である。

しかし、それを実現する事がさほど難しくない場合、私は注意するべきだ。
なぜなら、その成果物を広める能力の高い団体が、それを実現し、結果的に我が物とする事は良くあるらしく、
そんなのは癪だから。

対抗策は、実現するのが難しいレベルまで、積極的に向上させる事である。
だから、ちょっとした工夫でも、苦労を厭わず、取り組むべきである。
all or nothing.

ツッコミ

1: admin@vps7 (08/02 14:46)
激しく同意いたします。
2: master (08/07 18:16)
> admin@vps7 様
あ、どうもお世話になってます。がんばりましょう。
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